スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本人の品格

  • 2006/09/23(土) 20:15:00


「日本人の品格」
http://item.rakuten.co.jp/book/4045481/
という本を読みました。昭和の軍人の自決の例が階級別で紹介されていたり、その他軍人の自決を通し日本人の武人としてのあり方について記述されたりしています。
 読み進むにつれ身の引き締まる思いが増し、また、当時の武人としての潔さを切実に感じました。その中で自決できなかった将軍の不甲斐なさも一部紹介されていましたが、これを読んでいてふと思い出したのが、
「日本はなぜ敗れるのか」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047041572
という山本七平氏の著書です。
 こちらは捕虜になった人の目から見た記述を元に書かれているものですが、これには現代の日本社会にも通ずるその場の空気、意思決定の曖昧さのようなものが良く表れています。村上龍氏の「半島を出よ」に登場する日本の政治家たちも決心を先延ばしにするような場面が出てきます。この辺が共通していますが、日本大好き人間の私としては日本人のマイナス面を曝されるようであまり良い気分がしません。事実は事実として認めなければなりませんが・・・。
話を元に戻しますと、この二冊の本を読んで感じたことですが、捕虜になった人たちは「日本人の品格」で紹介されている潔く自決した人たちとは別の考えを持った人ではないかということです。潔く自決するような人は、捕虜になるような辱めを受けるくらいなら死を選ぶ訳で、逆に言えば捕虜になった人たちは死を選ぶより捕虜となっても生き永らえる道を選んでいるのです。「日本はなぜ敗れるのか」の中では、日本人捕虜たちの集団が他国の捕虜たちの集団に比べ統制の取れていない烏合の衆のようなことが書かれていましたが、もし、自決したような人たちが捕虜の集団に居れば(実際には矛盾することで、あり得ませんが)、その捕虜の集団はそのような指揮官を核心に統制の取れた集団となっていたのではないでしょうか。「虜囚の辱めを受けず」ということを指導していた上層部が捕虜になってしまえば、捕虜の集団の中でその指導者は尊敬を受け得るはずも無く、自ずと統制の取れない烏合の衆に成り下がってしまうのでは無いかと思います。日本の社会の特性は、真の武人のような潔さを持った人たちが、その他の「その場の空気に流される人たち」を上手く指導できれば良くなるし、後者が主流を占めると平時はそれ程影響ないかもしれませんが、緊急時においては堕落した道に堕ちて行くのではないでしょうか。どちらがマジョリティになるのでしょうか? 或いはマジョリティの支持を受けるのはどちらなのでしょうか? それがこれからの日本の命運の鍵を握っているような気がします。

スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。